土地の所有者を探す方法《土地台帳》

土地の所有者を探す方法《土地台帳》

空き地

 

長い間空き家や空き地になっている場所があり、その土地が欲しいと思った場合、どこに連絡すればいいと思いますか?
購入したい場合以外でも、空き地に草が生えていて虫が非常に多くなってしまって困っている…となると、所有者を探して何とかしてもらわなくてはいけません。

 

その土地の持ち主がすぐわかればいいのですが、探すのは意外と大変。
今回は人探しの中でも、土地の所有者を探す方法をご紹介します。

 

 

土地台帳をチェックしよう

土地台帳というのは、大きなノートのようなもので、法務局・市役所・役場などにおかれているものです。
この土地台帳にはどのようなことが書かれているのかというと、市区町村にある土地の情報が全て記載されています。
その土地の地番・広さ・用途など、土地の利用状況を確認することができるでしょう。

 

空き地ではなく空き家だった場合は、その土地の構造や築年数なども記載されているので、今の家屋の状況などを確認できます。

 

地番と住所は違う?

 

住所=その土地の地番だと思っている人が多いのですが、実はそうではありません。
住所は一つであっても、地番で調べると意外と地番が細かく分かれていて、複数の地番がまとめられて一つの住所になっていることもあります。
土地台帳を調べるときに慌てないためにも、地番と住所が違うことは知っておきましょう。

 

土地台帳を見るための手続き

窓口で土地台帳を閲覧したいと申告すると、まず本人確認が必要になります。
本人確認が済めば、実際に土地台帳を閲覧できます。しかし、土地の所有者との関係性で、どこまでの情報が見られるかは異なります。
本人、もしくは本人と同居の家族であれば身分証明書を提示し手数料を支払えば見ることができるのですが、それ以上血縁関係が離れてしまうと、本人からの委任状と代理人自身の身分証明書が必要になります。

 

土地台帳を見るための費用

土地台帳を閲覧するためには、無料で見せてはもらえません。手数料として数百円必要になります。
いくらかは全国で決まっているものではなく、市区町村によって異なります。
大抵の市区町村では300円から500円ぐらいでチェックできると思います。

 

土地の情報を知るなら土地台帳が一番便利

土地の情報を知りたいと思ったときには、土地台帳を閲覧するのが一番楽で便利です。
土地は「筆」と呼ばれています。地番で分けられるので、地番が一つならば「一筆」といいます。
土地台帳は閲覧するときに大きなノートのようなものを受け取って閲覧をするので、何筆分も見ることが可能です。

 

土地台帳以外の登記事項証明書などは一回で一筆までしか見られないので、たくさん筆がある場合は調べるのが面倒です。
そう考えると、土地台帳が便利ですよね。

 

土地台帳のデメリットもある

 

土地台帳は便利ではありますが、知りたかった肝心な情報を知れないこともあります。
ただ単に所有者を調べたいと思って本人と全く関係のない人が土地台帳を閲覧しにいっても、実は見られる内容が違います。

 

本人と血縁関係でもない他人が閲覧しようとする場合、土地台帳は見られるとしても、所有者の住所が記載されていないものしか見ることができません。
その土地の基本情報は知れるのですが、肝心な所有者の存在がチェックできないのです。

 

また、土地台帳は法務局より情報が更新されるのが遅いといわれています。
土地の所有者が変わるとまず第一に法務局に届出が出されることになっています。
法務局には所有者の変更が届出されていたとしても、土地台帳は1年に1回程度の更新しかありませんので、所有者が変わってもしばらくは昔の情報のまま記載されています。
そのため更新前に見にいってしまったとしても、あとでその事実を知ることになります。

 

最新の所有者の情報が知れないというのは、大きなデメリットになるでしょう。

 

土地台帳は人探しに向いていない?

土地台帳で土地の所有者の住所を知りたいと思うかもしれませんが、実は個人情報まで台帳では調べることができないのです。
そのため、土地台帳を使って土地の所有者探しをするのには限界があります。人探しには向いていないのです。

 

土地台帳である程度土地の情報を仕入れるのもいいと思いますが、所有者の住所を知りたいという場合は、その他の方法で調べることをオススメします。

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